正力松太郎賞

2017.06.01

第41回正力松太郎賞の受賞者が決定いたしました!!

昨年9月から12月まで公募いたしました「第41回正力松太郎賞」の受賞者が、3月14日に開催された選考委員会にて決定いたしました。

今回は、本賞2件が授賞となりました。
青少幼年を取り巻くさまざまな社会問題が取り沙汰されている昨今、青少幼年とともに、ひたむきに仏教の示す生活を歩んでいる活動者を広く紹介することは、教育や保育の現場に一つの指針を示すことにもつながります。
地道なご活動の中で子どもたちを育み、その心に仏教の種をまいてこられた受賞者に敬意を表するとともに、ひとりでも多くの仏教者が後に続くことを願ってやみません。

正力松太郎賞 本賞

「教覚寺少年会」(代表南荘宏さん・浄土真宗本願寺派教覚寺住職・静岡県)

教覚寺少年会は1915年に設立された「大正日曜学校」を前身とするお寺の子ども会です。幼少年期の宗教的情操教育の重要性を省みて、現住職まで5代にわたり約100年もの間、長年にわたる地道な青少年教化活動を実践してこられました。現在では、花まつりや子ども報恩講など仏教行事にあわせた集いを月に1度行うほか、10代の会、光輪会(20代から30代)、女性の会、壮年会、覚寿の会(75歳以上)など、子ども・若者からお年寄りまでが集う居場所づくりと、世代を超えて交流を図る取り組みを行っています。また、卒業生は地域において教化活動のリーダーとして活躍するなどお寺で培った精神は広く地域に活かされており、近隣他寺院の規範ともなっています。

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認定NPO法人れんげ国際ボランティア会(代表川原英照さん・真言律宗別格本山蓮華院誕生寺貫主・熊本県)

れんげ国際ボランティア会は1980年に結成されました。他の支援団体と行動を共にしながら「蓮華院国際協力協会」を立ち上げたことをきっかけに、移動図書館を難民キャンプに巡回させたり、図書を発行したりするなど、文化や教育の分野で国際的な支援活動を行ってきました。タイ、スリランカ、インド、ミャンマーなどの国々で、貧困や差別といった厳しい状況に置かれた人々に対しても支援を続け、これまでに各地に建設した学校数は57校にものぼります。昨今では学校建設をきっかけとした農村開発にも注力しています。
また、昨年の熊本地震の発災以降は、震災緊急・復興支援の活動に取り組んでいます。募金活動の他、ボランティアの宿泊のバックアップをしたり、勉強に手がつかなくなった子どもたちの学習支援や仮設住宅における自治会の基盤づくり等、被災地の状況変化に応じて現地が必要とする支援を行っています。

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第41回正力松太郎賞 第42回正力松太郎賞
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