寺子屋ふぁみりあ

2013.12.17

願い

125日の寺子屋ふぁみりあは、浄土真宗本願寺派 来恩寺住職 橋本正信師をお招きし、「願い」と題してお話していただきました。

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橋本先生は海外でも布教活動をされていて、ハワイでのご経験をもとに海外での宗教に対する考え方と、日本の、とくに仏教に関する考え方との違いを最初にお話されました。

日本では、仏教は亡くなった後のものというイメージがありますが、海外では宗教は生きている者、自分が救われるためにあるというのが一般的だそうです。

また、「倶会一処」という言葉のご紹介がありました。倶会一処とは阿弥陀経の中にあり親鸞聖人もこの言葉を大事にされたとのことです。これは、亡くなった人とは必ずまた会えるという意味だそうです。人は必ず亡くなりますが、先に亡くなった方たちがお浄土で自分を待っていてくれて、別れではなくまた会える世界があるという考え方が仏教にはあるということを、先生は強調されました。

2_9.jpgまた、仏様の願い(ご本願)とは、あらゆるものを無条件で救いとっていたいということだそうです。「ご本願」という言葉にちなみ、「他力本願」という言葉がよく使われますが、多くの人が誤解しているのではと先生は語られます。他力は人任せというのではなく、「私以外の大きな力」という意味で、阿弥陀様のご慈悲によって救われるということだそうです。

 

 「南無阿弥陀仏」のお念仏を唱えることで、仏様の願いが私たちの心に届き、今どのような状態の中にあってもありがたい、もったいないと感じられる心(信心)を得られるようになるというお話でした。

 セミナー終了後は忘年会がありました。お酒やオードブルをつまみながら、参加者の皆さんはお喋りに花が咲き、和気藹々とした楽しい雰囲気でした。

そこでは、宗教はもっと人の苦しみや悲しみに寄り添ってほしいなどの貴重なご意見もありました。「ほぼ毎回参加していますが、今日やっと喋ることができました。」という率直なお気持ちや、「こういう場があって良かった」などのご感想も参加者の方から伺うことができました。

一歩踏み出した人たち 新春 お坊さんたちと語る会
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