寺子屋ふぁみりあ

2013.11.28

一歩踏み出した人たち

117日の寺子屋ふぁみりあは、NPO法人くだかけ会主宰の和田重良先生をお招きし、「一歩踏み出した人たち」と題してご講演いただきました。

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和田先生は、現代は利便性の向上や効率化によってスピードばかりが速くなり、多くの人が苦しい思いをしながら生きているのではないかと述べられました。その結果「自分とは何か?」をテーマに悩んだり考えたりする機会が少なくなり、自分の存在がどこにあるのか確かめていかないと、見えなくなってしまうものがたくさんできてしまうとのことです。ひきこもりの人たちの苦しみも、そうしたことに起因するものと考えられるそうです。

例えば、農業を通じて収穫する喜びを知り、肉を食べることで生きものの命を頂いていることを実感できるなど、ひきこもり状態にあった人が農作業で知っていく世界もあるとのことです。人生の意味や目的が伝わればと思いながら、先生はこうしてひきこもっていた人たちと接していらっしゃるそうです。

また、人間はもともと適応能力を持っていて、自然治癒力や良くなろうとする力(良能)が備わっているとのお話もありました。
褒めることやご褒美で意欲を動機づけることなど、条件が整わなければできないというのは順序と秩序を間違えていて、例えばお茶碗洗いなど、目の前にある小さなことをすることに絶大な価値があるとのことです。

最後に、「よかったね(肯定)」「よく来たね(受容)」の「愛」言葉を親御さんは心の中に用意してもらい、家庭の中に明るさと希望とやすらぎがあると、お子さんたちは安心して本来の能力を発揮できるのではとのアドバイスをいただきました。

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