寺子屋ふぁみりあ

2017.02.16

阿弥陀さま

新年あけましておめでとうございます。新しい年を迎え、1月12日には、今年初めての寺子屋ふぁみりあが開催されました。今回は浄土真宗本願寺派・敬覚寺副住職の大江宏玄師をお迎えし、「阿弥陀さま」についてお話いただきました。

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 浄土真宗のご本尊である阿弥陀如来は、「阿弥陀さま」と称され、古くから多くの人々に親しまれ、信仰されてきました。阿弥陀さまについて、大江師は「苦しみ、楽しみ、喜び、寂しさなど、すべてを受け止め、受け入れてくださる存在」であるといいます。私たちのありのままをすべて受け入れたうえでお救いくださる阿弥陀さま、その阿弥陀さまのお救いとは「私たちの身に応じたお救い」だそうです。大江師は「私たちが阿弥陀さまの教えに違和感を感じないのは、阿弥陀さまが私たちの身に応じた"丁度良い"お救いをしてくださっているから」であるとおっしゃいます。

 それでは、"丁度良いお救い"とは、どのようなお救いなのでしょうか。それは、「先回りのご苦労があるお救い」だそうです。たとえば、小さい子どもをお風呂に入れるとき、母親は先に湯加減を確かめて丁度良い温度にしておきます。大江師は、阿弥陀さまのお救いもそのようなものであるとおっしゃいます。母親が自分の子どもに対してする先回りのご苦労を、阿弥陀さまはすべての人々に対して行っているのです。子どもにとっての母親のように、私たちにとっての阿弥陀さまは、いつでもどこでもそばにいてくれ、ありのままの自分自身を丸抱えにしてくださる存在であると、大江師は強調されていました。

最後に大江師は次のような心温まるお話をしてくださいました。野菜嫌いの息子を持つ、ある親御さんがいたそうです。その親御さんは、無理やり子どもに野菜を食べさせるようなことはせず、あらゆる野菜を細かく切って大好物のカレーに混ぜて、準備万端整えて、息子に野菜を食べさせていたそうです。親は自分の子どもを愛するが故に、つい、ああしろこうしろと、自分の想いをぶつけたくなってしまいます。子どもの健康を気遣うが故に、つい、野菜を食べなさいと無理じいしてしまいます。阿弥陀さまは、前述の親御さんのように、私たちに対していっさいああしろこうしろとは言いません。阿弥陀さまの方で準備万端整えてあらゆる功徳を届けてくださいます。だからこそ、「私たちは感謝の気持ちを込めて、心から「南無阿弥陀仏」と唱えれば良い。それが浄土真宗の教えなのです」とおっしゃって、お話を締めくくられました。

 

 大江師はユーモアのある笑い話も交えながら、とてもわかりやすく阿弥陀さまについてお話くださいました。大江師のお話を聴きながら、その後ろでご本尊の阿弥陀さまも微笑んでいたように感じました。新たな一年、阿弥陀さまに見守られながら、今年も一年、明るく輝いてお過ごしください。本年もよろしくお願い申し上げます。

聴くことから始まるコミュニケーション 当事者、支援者、介護者として
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