災害緊急支援

2015.01.19

広島市土砂災害・子ども支援事業―フリーダイヤルによる相談窓口の開設

昨年の8月20日未明、広島市北部を局地的な豪雨が襲いました。この豪雨によって、安佐北区や安佐南区などの住宅地後背の山が崩れ、同時多発的に大規模な土石流が発生しました。この災害により、74名の尊い命が犠牲となりました。

被害の大きかった安佐北区、安佐南区では、小・中学校合わせて77校に、およそ3万1千人の児童生徒が通っています。直接被災した子どもたちはもとより、直接の被害を受けていない子どもたちであっても、友人や知人が被害を受けたことを耳にして、精神的なトラウマやPTSDを発症することが懸念されています。

全青協では、全国の会員や加盟教団のご支援の元、地域の子どもたちのこころのケアに当たるため、広島チャイルドラインと共同で災害特設フリーダイヤルを開設しています。災害直後の9月には両区の子どもたちを対象に3万5千枚の告知用カードを配布し、10月には両区以外の広島市6区の小学生を対象に15万枚のカードを配布しました。

子どもたちからは、「雨の音が怖い」「災害時のことを夢に見てしまう」「学校でしんどい」「夜、息苦しくなる」「自分は病気ではないか」といった不安を訴える内容の電話がかかってきています。私たちは子どもたちの不安な気持ちを受け止め、共感し、彼ら彼女たちの「いのちの力」を信じ支援するよう心がけています。

この特設ダイヤルは、来年度いっぱい毎週月曜日から土曜日まで開設していく予定です。

今後は、被災地域の児童クラブで子ども会を開催したり、春休みや夏休みに子どもたちをお寺で開催する寺子屋に招待することも予定しています。一日も早い生活の復興とこころの復興を願い、継続的な支援を行っていきたいと考えています。

問い合せ先:全青協事務局03―3541―6725

【フィリピン台風】子どもたちのトラウマケア実施報告 ネパール大地震子ども救援募金のお願い
前のページヘ 活動しようのトップへ