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■仏教アントレプレナー養成講座 〜参加者の感想

真言宗豊山派 岡田隆法

 私はお寺の跡取です。東京都江戸川区の泉福寺に住んでいる23才の見習僧です。先日、僧階を取得し、僧侶としてボランティア的な活動をしたいです。しかし、何をしていけばいいのかわかりません。そこで今度の養成講座に参加しました。

 参加したメンバーは若くして在家から僧侶になった人ばかりで、とても新鮮でした。ですが皆さん共通して、お祖父さんが僧侶でした。親子で僧侶になるより、こういったケースの方が上手くいくのでしょうか。

 さまざまな講師の先生方に大変なご指導を頂くことができ、感謝にたえません。全体を通して、「お坊さんには存在価値があるのか?」という疑問に、正面から取り組んだ内容となりました。

 私は、この講座で鋭意奮闘中のお坊さんに沢山会えると思い受講しました。実際は神宮寺以外に、実例を見ませんでした。内容は主に、自分、寺、戒、信仰、願掛け等について話し合い、議論しました。議論は、初めから刺激的なものとなりました。自分の意見を発表するごとに、次の一歩を踏むことが出来、また人に修正してもらう機会となり、全てが私にとって有意義なものとなりました。

 神宮寺の高橋先生にお会いして、こんなに完璧にこなす人も珍しいなと関心しました。高橋先生の取り組まれた事業には、ここでだけに留まっているには惜しいアイディアが沢山あります。しかし、そのまま取り込める程に私には技量がないです。そこで自分に合った分野を中心に、アイディアを取り込んでいこうと思います。我をと思う方が高橋先生の全てを受け継いでくれることを願っています。きっと出来る人がいるでしょう。

 宿泊施設は「有明の家」といい、二次の村という教育ネットワークの核となっている民間施設です。ここの主である波場先生は今回の講師の一人でした。先生の講義は「内省」といいます。普段、先生が精神治療にも使われる手法です。人間の普段、押し殺して抑圧している憎しみの言い分を、対話形式でノートに書きつづけます。驚くほど深く心のバランスを整えることが出来ます。これは、心に問題のなさそうな人でも、その人の心をより素直なものにしてくれる。どんな次元の人にも必要とされる手法といえます。

 私にはほとんど、「内省」することが出来ませんでした。内省をすると自分の存在が崩壊しかねないと感じたからです。同事に、自分の闇に取り組む唯一の接点を得ることが出来ました。他の人はかなり深く内省が進み、とても、じんわり満足されていました。とても実利の伴う修行になります。禅と組み合わせればお寺で実施するには最適です。

 私は企画が得意なのでイベント屋には成れたかもしれません。しかし、この講座は私に僧の持つもっと深い役割を教えてくれました。最後に、この場を借りて大変お世話になった神仁先生、ありがとうございます。